Strictly Confidential / 完全社外秘
南小樽病院
現状説明資料
医療法人社団青優会 南小樽病院
河西 先生 御高覧
帝国データバンク 調査報告書(令和8年7月14日付)に基づく
作成日:令和8年7月27日
作成:近澤 徹(医療法人鳳應会 理事長)
共有先:河西 先生 御高覧
本資料は完全社外秘です。受領者以外への開示・転送は固くお断りします。
| 法人名 |
医療法人社団青優会 南小樽病院 |
| 所在地 |
〒047-0002 北海道小樽市潮見台1−5−3 |
| 設立・開業 |
平成8年8月 開業 / 平成21年3月 医療法人として法人化 |
| 診療科目 |
老齢内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、外科、整形外科、リハビリテーション科 |
| 附設施設 |
通所リハビリテーションセンター「すまいる」(定員40名) |
| 病院建物 |
鉄筋コンクリート造 6階建 延床面積 約6,188㎡(社有) |
| 敷地 |
約5,366㎡(社有) 平成13年新築 / 平成19年増築 |
| 主要取引銀行 |
北洋銀行(小樽中央支店)〔主力行〕、北海道銀行(小樽支店) |
| 医療機器 |
ヘリカルCT、デジタルX線(FCR)、超音波診断装置(エコー)、上部消化管ファイバー ほか |
地域における役割
小樽市内で4番目の老人医療専門病院として、北海道の特別老人医療対策事業の認定を受けています。
入院患者のほとんどが地元小樽市在住の慢性期・高齢患者であり、地域の療養医療を支える重要な存在です。
30年にわたり大川博樹院長が個人経営から法人化まで一代で育て上げた、地域密着型の療養病院です。
大川 博樹
オオカワ ヒロキ
理事長・院長(代表)
経歴
昭46〜50北海道大学入学、工学部原子工学科修士課程修了
昭54札幌医科大学 入学
昭61同大学内科学大学院(第三内科)入学
昭62百合が原病院 勤務
昭63〜平4医療法人社団江仁会(上田病院)、小西病院ほか勤務
平4.12医療法人双葉会 旭川十条病院・小樽脳神経外科病院 勤務
平8.8独立し「南小樽病院」を開業、院長に就任
平21.3法人改組し医療法人社団青優会 南小樽病院設立、理事長に就任
重要
後継者:未詳(TDB調査時点)
院長お一人で30年間経営。73歳を迎え、後継者が定まっていない状況が続いています。
⚠
4期連続赤字(令和5〜8年3月期)。帝国データバンクの信用スコアは42点(D評価:要注意)。
収入高の推移
令和8年3月期
13億0,900万円(最新期)
+3.7%
※ 令和4〜5年にコロナクラスターが院内で計6回発生し、関連病棟の新規入院を停止。以降、減収傾向となった。
| 決算期 |
収入高 |
営業損益 |
経常損益 |
当期純損益 |
| 令和3年3月期 |
13億4,800万円 |
― |
― |
+5,852万円 |
| 令和4年3月期 |
13億0,900万円 |
― |
― |
▲2,812万円 |
| 令和5年3月期 |
12億2,600万円 |
▲6,848万円 |
▲1,971万円 |
▲1,803万円 |
| 令和6年3月期 |
11億8,700万円 |
▲8,105万円 |
▲6,968万円 |
▲6,997万円 |
| 令和7年3月期 |
12億6,200万円 |
▲8,597万円 |
▲8,139万円 |
▲8,638万円 |
| 令和8年3月期(最新) |
13億0,917万円 |
▲5,223万円 |
▲2,253万円 |
▲2,261万円 |
出典:帝国データバンク 調査報告書(令和8年7月14日付)業績欄・損益計算書欄
損益分岐点の状況
TDB財務分析によると、損益分岐点売上高は約13億3,200万円に対し、
最新期の実績売上高は約13億0,900万円。わずか2,500万円の差で黒字転換できない状況が続いています。
固定費率が売上高を上回る(101.72%)構造となっており、病床稼働率のわずかな低下が即座に赤字に直結する体質です。
TDB 信用スコア
42点(D評価)
業界平均を大きく下回る要注意水準
資金調達余力
ほぼ限界
TDB資金現況評価(令和8年時点)
4期連続赤字 累計損失
約1億9,700万円
令和5〜8年3月期の純損失合計
🏦
北洋銀行小樽中央支店が主力行。総借入金5億2,100万円。年間返済額は約8,000万円だが、反復的に借り換えを続けている状況。
| 借入金の種別 | 残高 |
| 短期借入金(運転資金) |
2億4,000万円 |
| 長期借入金(設備・運転資金) |
2億8,200万円 |
| 借入金 合計 |
5億2,100万円 |
令和8年3月時点 出典:TDB銀行取引・資金現況欄
| 借入金推移(百万円) | 残高 |
| 令和5年3月期 | 555百万円 |
| 令和6年3月期 | 623百万円(増加) |
| 令和7年3月期 | 556百万円 |
| 令和8年3月期(最新) | 521百万円 |
出典:TDB借入金合計推移欄
銀行取引の実態(TDB調査原文より抜粋)
「平成24年8月頃より、北洋(小樽中央)からの調達に切り替えた。また、平成24年12月に福祉医療機構からの借入残約5億円を、北洋(小樽中央)が肩代わりした。長期借入金の年間返済額は約8,000万円のようだが、反復的に調達している。金融機関別の借入金は判明しないが、北洋が大半のもよう。」
貸借対照表 要約(令和8年3月31日現在)
| 資産の部(主要項目) | 金額 |
| 現金・預金 | 9,430万円 |
| 売掛金(診療報酬) | 2億1,043万円 |
| 建物(病院本体) | 4億8,085万円 |
| 土地 | 9,180万円 |
| 資産合計 | 12億7,843万円 |
| 負債・純資産の部 | 金額 |
| 短期借入金 | 2億4,000万円 |
| 長期借入金 | 2億8,170万円 |
| 負債合計 | 7億2,957万円 |
| 純資産(自己資本) | 5億4,885万円 |
| 自己資本比率 | 42.9% |
出典:TDB貸借対照表欄
信用スコア分布(全業種)
E(35以下)
D(36〜50)
C(51〜65)
B(66〜85)
A(86〜)
評価要素の内訳
業歴5点
資本構成6点
規模4点
損益0点
資金現況7点
経営者11点
企業活力9点
合計42点(D)
TDB総合見解(令和8年7月14日付 調査報告書より)
「4期連続で赤字決算となっており、損益スコアは0点(最低評価)。資金調達余力もほぼ限界に達しているとみられる。収益改善策や大川理事長の後継者問題などの実態把握が困難なため、全面的な信用付与には至らない法人である。病床稼働率やリハビリセンターの利用者数が少ないことも課題。引き続き業況確認は必要と判断される。」
令和9年3月期 業績予測
収入高は13億3,000万〜5,000万円程度が見込まれるが、経常損益は3,000〜5,000万円の欠損が予想される。
令和8年6月時点の月次収入は前年同月比を若干上回る水準。ただし損益面ではまだ採算確保に至っていない。
資金面の懸念
「令和5年3月期末からの現預金は5,980万円減少しており、資金的な余裕は失われてきている。
さらなる借り増しには相応の条件整備が必要と思われる」とTDBは指摘。
当院を取り巻く構造課題(TDB原文)
① 病床稼働率の低調(コロナ禍の風評が完全には払拭できていない)
② 通所リハビリテーション「すまいる」の利用者数不足
③ 看護師・介護士の人材不足が続いている
④ 医療材料費・人件費・光熱費の上昇が収益を圧迫
⑤ 大川理事長(73歳)の後継者が未定であり、持続可能性に懸念
南小樽病院は小樽市と札幌市のほぼ中間地点(両市中心部から約20km)に位置しています。
この立地が、再建の大きな強みとなります。
逆ストロー現象とは
通常の「ストロー現象」では、地方の患者が都市(札幌)の大病院へ吸い上げられます。
しかし回復期リハビリ・慢性透析という分野では、まったく逆の流れが起きます。
札幌の急性期病院は回復期ベッドが慢性的に不足しており、治療後の転院先を探せない患者が多数生じています。
南小樽病院がこの受け皿となることで、札幌の患者が小樽へ流れる「逆ストロー」が実現します。
SAPPORO 札幌市
急性期病院群
(人口200万人)
✗ 回復期リハビリ病床 慢性的に不足
✗ 透析受入可能施設 待機期間が長い
✗ 急性期治療後の転院先がない
患者の流れ
→
逆ストロー
車20分
JR快速33分
MINAMI-OTARU 南小樽病院
回復期・透析
特化病院(131床)
✓ 回復期リハビリ 50床確立(Year 3)
✓ 透析 20台フル稼働(Year 3)
✓ 自然環境豊かな療養立地
| 立地優位性 | 内容 |
| 札幌からのアクセス | 車で約20分・JR快速で約33分。通院・転院ともに現実的な距離。 |
| 札幌の患者需要 | 人口200万人の急性期病院群から、回復期リハビリ・透析の転院先として継続的な患者紹介が見込める。 |
| 小樽の地元患者 | 小樽市内の慢性腎不全患者・回復期患者の地元完結。遠距離通院の負担解消。 |
| 競合の少なさ | 小樽〜西区間に透析特化・回復期リハビリ特化の病院は少なく、先行優位が大きい。 |
概況
現在、当案件は銀行競合交渉フェーズに突入しました。主力行である北洋銀行への融資打診を起点に、複数の金融機関を競わせる「逆オークション構造」を設計中です。本資料は、その全体像を河西先生と共有するために作成しました。
2026年5月〜6月
現地調査 / 財務調査 完了 完了
複数回にわたり小樽現地を視察。帝国データバンク(TDB)調査報告書(令和8年7月14日付)を取得・精査し、財務状況・借入構造・信用スコアをすべて把握済み。資産合計12億7,843万円・借入金5億2,100万円・4期連続赤字という実態を確認。
2026年6月〜7月上旬
小樽市議会議員への根回し・橋渡し依頼 完了
10年来の付き合いがある小樽市議会議員(中村先生)に案件を相談。院長・銀行双方へのブリッジ役を依頼し、快諾を得る。議員の関与により、地域医療政策としての「大義」を案件に付与。
2026年7月27日(本日)
三者内密面会 実施 本日完了
北洋銀行小樽中央支店長・中村市議会議員・近澤(鳳應会)の3者による内密面会を実施。銀行側の融資意向を直接確認。支店長は前向きな反応を示した。なお、最終的な融資条件は本店営業部との交渉に委ねられる。
2026年7月27日〜(現在進行中)
北洋銀行本店営業部へのアプローチ開始 進行中
本店営業部の担当者(大谷様)に対し、当資料(現状説明資料)を共有済み。本店での稟議を動かすべく、15億円規模の事業承継案件として提示。北洋銀行を「第一候補」としつつも、みずほ・道銀・日本公庫等の複数行に同時打診し、逆オークション構造で金利競争を誘起する戦略に移行。
2026年8月〜(次のステップ)
河西先生とのご協力 次のフェーズ
銀行競合交渉を確実なものとするため、河西先生のネットワーク・金融機関への交渉力を本件にお借りしたく存じます。4年前に日本政策金融公庫からの3,000万円融資を成功させた実績を持つ河西先生のご参画は、本案件に大きな推進力をもたらすと確信しています。
3つのポイント
🏥
地域医療の要
小樽市の慢性期・高齢患者医療を支える131床の療養病院。30年の歴史と地域の信頼がある。
📉
4期連続赤字
コロナの影響と固定費高騰により、令和5〜8年にかけて累計約2億円の損失が積み上がっている。
👴
院長73歳・後継者未定
大川理事長お一人の経営。後継者が見当たらない中、地域医療の継続性に大きな懸念がある。
河西先生へ ― 近澤 徹 より
河西先生、改めてお声がけする次第です。4年ほど前、先生にご協力いただき、東京の日本政策金融公庫から3,000万円の融資を実現できたことは、私にとって忘れることのできない経験です。あのとき先生が見せてくださった金融機関との交渉術と実行力は、まさに「プロの仕事」でした。
今般、私が手がけているのは、小樽の地域医療を守るための15億円規模の事業承継案件です。北洋銀行との交渉を軸に、複数の金融機関を競わせる構造を整えております。このフェーズにおいて、先生のネットワークと交渉経験が、案件の成否を大きく左右すると考えています。
詳細は別途お時間をいただければと存じますが、ぜひ本件でのご協力をお願いできれば、大変心強く存じます。
本資料の数値はすべて 帝国データバンク 調査報告書(TDB企業コード:967371221、令和8年7月14日付、受付番号9354031876号)に基づいています。
本資料は完全社外秘です。受領者(河西先生)以外への開示・転送はお控えください。